第10回足利大学風力発電アカデミー(2022年1月27日)開催のお知らせ

第10回足利大学風力発電アカデミー開催日程が決定致しましたのでお知らせします。
日時:2022年1月27日(木)9:00~17:30
主催:足利大学総合研究センター
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テーマ:風力事業に対するファイナンスとその課題
9:00~10:15 基調講演:「風力事業に対するファイナンスとその課題」
講師:原田 文代 氏(日本政策投資銀行 執行役員)
講演概要:政府が掲げる洋上風力発電の高い導入目標達成に向けて多くの企業が積極的な活動を開始しているが、それに必要なファイナンスについて、政府系金融機関である日本政策投資銀行がどのように支えて行くべきかについて、Asset management(資産の管理・運用業務)の観点から、現代ポートフォリオ理論(modern portfolio theory)を活用し、リスクヘッジ等も含め、実際の洋上風力発電を実例に風車機器単体のみならず、浮体、設置工事、保守・運用、資金回収に至る各フェーズにおいて、どのようなマネージメントが必要であり、また具体的にどのような点に注意が必要か具体例を挙げ、ファイナンスを中心に詳しく、かつ分かりやすく解説する。

講演1:「プロジェクトファイナンスの基礎及び洋上風力発電事業におけるファイナンス組成について」
講師:尾寅慎介氏(住友商事(株)事業金融部 部長代理 事業金融第一チーム長)
講演概要:プロジェクトファイナンスの基本的な概要(プロジェクトファイナンスの特徴、スキーム、長所/短所、関係当事者等)及び当社の欧州洋上風力発電事業におけるプロジェクトファイナンス組成及びアセットリサイクルの事例を交えてご紹介する。

講演2:「国内洋上風力発電のファイナンスの実際」
講師:真鍋寿史氏(丸紅洋上風力開発(株)代表取締役社長)
講演概要:丸紅の洋上風力発電事業の取組、国内初の大型洋上風力発電プロジェクトである秋田港・能代港
洋上風力発電事業の案件概要、建設状況の進捗、EPC契約ストラクチャーやプロジェクトファイナンスの
組成、地元・漁業関係者との折衝についてご紹介する。

講演3:「陸上風力の開発及びファイナンスの留意点」
講師:下條真氏(日本風力開発(株)執行役員CFO本部長)
講演概要:風力発電事業には長期に亘る開発が必要となるため、まだプロジェクトファイナンスを組成することができない初期の段階での開発資金を効率的に調達して開発を推進することが重要である。
独立系事業者としての経験から、キャピタルリサイクルやアセットライト等のビジネスモデルを使った資金調達について解説する。また風力発電所の開発・運営における地域貢献や地元企業との協力事例も紹介。

講演4:「洋上風力事業におけるファイナンスの役割、課題、今後のイノベーション」
講師:笠松純氏(オーステッド ジャパン代表)
講演概要:洋上風力事業の遂行・実現には巨額な資本が必要であり、様々な資金調達の手法がある。その中、バランスシートを活用するファイナンス(コーポレート・ファイナンス)とプロジェクトファイナンス手法の2種類を比較し、日本の洋上風力市場拡大にむけたファイナンスの役割・課題・イノベーションを解説する。また、ESGテーマであるグリーン・イノベーション・ファイナンスの成功事例としてオーステッドの台湾グリーン・ボンドを紹介する。

風力発電の社会受容性/漁業との共生に関するパネルディスカッション
(牛房先生/北九州市大、竹内先生/東邦大学、安田先生/名古屋大、河邊先生/長崎大、司会・進行/佐藤義久)

問い合せ先:足利大学総合研究センター
〒326-8558
栃木県足利市大前町268-1
TEL 0284-62-0782
FAX 0284-62-9985
風力発電アカデミー専用mail:koza@g.ashikaga.ac.jp