ブックタイトル新太陽エネルギー利用ハンドブック
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新太陽エネルギー利用ハンドブック
新太陽エネルギーハンドブック第Ⅴ編「太陽光発電技術」の発刊に際して本書は,既刊「新太陽エネルギー利用ハンドブック」の別冊第Ⅴ編として刊行されました.「新太陽エネルギー利用ハンドブック」は,1985年3月に当学会から発刊された最初のハンドブック「太陽エネルギー利用ハンドブック」の改訂版として1999年11月に刊行されました.初版と改訂版との違いは,内容を全般的に見直し,時代に対応した新しい情報を多く取り入れたことと,太陽エネルギー利用技術の普及や急速な進歩に対応して,第Ⅳ編「太陽エネルギーシステムの設計・実用集」が追加されたことでした.太陽エネルギーなどの再生可能エネルギーの基礎知識や応用・実用技術などの情報を一冊にまとめた書物は多くないことから,「新太陽エネルギー利用ハンドブック」は,この分野に関心を寄せる多くの人々から高い評価を受け,長い間「座右の書」として利用されてきました.太陽エネルギー利用に関する環境も,その後大きく変わってきました.地球温暖化問題がさらに顕在化し,世界的な地球環境問題の解決に向けた動きが活発になりました.すなわち,太陽エネルギーや風力エネルギーをはじめとする再生可能エネルギーの利用技術の積極的な導入が行われ始めました.特に,ここ数年来ドイツ,スペイン,イタリアなどのEU諸国における,政府が主導する太陽光発電技術の導入が目覚ましく,メガワット級の大規模太陽光発電所が建設されるようになりました.日本においても,2011年3月に起きた東北大震災による原子力発電所の事故の影響もあり,再生可能エネルギーの積極的な導入が検討され,2012年7月には,EUに倣った再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り制度も開始され,特に太陽光発電所のような大型太陽光発電技術の導入が数多く計画されています.このような環境の中,「新太陽エネルギー利用ハンドブック」に紹介されている太陽光発電技術に関する情報も,質的にも量的にも不十分と言わざるを得ない状況となってきました.そこで,「新太陽エネルギー利用ハンドブック」に,新しく第Ⅴ編として太陽電池の最新研究技術や実用技術,さらにはシステム技術などの太陽光発電技術に関する新しい豊富な情報をまとめて別冊として編集することが2011年4月に学会編集員会で決定されました.その後約2年半の歳月を費やして,ここに第Ⅴ編の本書の完成を見ることになりました.本書は,太陽光発電技術の国内外の最新の動向をはじめとして,太陽電池の基礎技術,実用太陽電池,実用化が近い太陽電池,太陽電池の評価とシステムについての全5章,42節から構成されています.国内の太陽光発電に関わる産官学の第一線の技術者や研究者の多くの方々に執筆者としてご協力いただきました.この第Ⅴ編一冊で,太陽光発電技術に関わる情報が網羅されていると言っても過言ではないでしょう.太陽光発電技術に関わる技術者や研究者の方々の参考書やハンドブックとして,また大学生や大学院生の学習書としても大いに役立つものと期待されます.最後に御忙しい中,本書の執筆を快く受けていただいた多くの方々に,心より感謝申し上げます.また,編集の労をお取りいただいた本会副会長の太和田善久氏(大阪大学)や太陽光発電部会長・杉原裕征氏(㈱関電工)をはじめとする編集委員の方々ならびに事務局長の川越繁一氏に厚くお礼申し上げます.平成25年12月吉日一般社団法人日本太陽エネルギー学会新エネルギー利用ハンドブック・第Ⅴ編・編集委員会編集委員長荒川裕則